上海人≠本地人
これまで、本地人=地元の人、という認識だったので
(上海においての)本地人=上海人、なんだと疑いなく思っていました。
しかし先日、上海人の夫に
「本地人と上海人は違うよ」と言われ
えっそうなの?!と驚きました。
本地人とは、アメリカで例えるとインディアン、台湾で例えると原住民の人たちのこと。
昔から、先祖代々ずーっと上海で生活している人たちがそう。
上海人とは、本地人ほど上海人おいて長い歴史は無いけれど上海に戸籍がある人たちのこと。
私の夫の場合は、
夫のおじいちゃんが江蘇省出身で、夫のお父さんの代から上海で暮らすようになったので
本地人ではないけれど、上海人。
これまで、中国人から
「你老公是上海人啊?」と聞かれると
「对,我老公是上海本地人」みたいに返していました。
この話を夫にすると、夫曰く、外地の人(この場合は上海以外の省から来ている人たちのこと)に対してはそのように返しても特に問題ないとのこと。
外地の人はそこまで気にしていないし、私がそうだったように上海人/上海本地人の違いが分からない人も多いから。
ただ、相手が上海人/上海本地人の場合は誤解を与えてしまうかもね、と。たしかに。
この勘違いに気づいて、もうひとつ気になったことがあります。
上海人は上海人の高いプライドがあるように、
本地人にも本地人のプライドがきっとあるのではなかろうか…
真意のほどは分かりませんが、地域性も相まって上海人は上海人同士で、本地人は本地人同士で交流している場合が多く、
上海人×本地人で交流することはあまりないような気がしています。お互いに思うところがあるのかなあ。
上海人、本地人、更に新上海人、そのどれにも属さない者として、それぞれのアイデンティティを尊重するとともに、違いが分かったからには今後使い方に気をつけよう、と思ったのでした。